京都の出版社の編集室と営業部からお届けします。
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健康で安全に働くための基礎
細川汀編著『健康で安全に働くための基礎 ディーセント・ワークの実現のために』の第二刷ができあがってまいりました。 細川汀先生よりのメーセージが届いております。 東京電力福島第一原発はいま大きな危険にさしかかっています。 すでに何回か多くの犠牲者を出した三陸・太平洋海岸に、しかも40年前から専門研究者が、容量が小さいため水蒸気爆発を起こしやすいと指摘していた型の原発を、六基も密接して配置していました。そのためかってない大型の地震は、第一原発六基、第二原発四基をおそい、炉心溶融や格納容器破壊をおこし、未だかってない同時多発熔融をおこそうとしています。農産・畜産・水産物への影響も否定できません。 これに対して東電は、大地震発生後2時間以上経ってから「白煙と大きな音がした」、三時間近く経って「火災と屋根が破損した」が「火災は鎮火した」と報告し、爆発でがれきの山となったことをかくしました。社長は中国に行っていたがすぐ帰らず、必要な情報や対策をおくらせました。「起こり得ないような地震でも大丈夫」(東電ホームページ)としていた東電のかくし体質や、安全神話はもろくも崩れました。 これはJR西日本が、過密ダイヤと神風運転を可能にするため行ったことや、事故発生時の対応と、うり二つであることは明らかです。 昨年発行しました『健康で安全に働くための基礎』(本書)は、いのちを大切にし「人間の生きる現実と生きぬく希望を知らせ考えさせる」ことを教育・職場・社会に提起するために執筆しました。 東北では非常時への日常的な体制や対応が悪く、二万人を超える死亡・行方不明者を出しました。水も毛布も食事も暖房も薬もない避難所での苦しみは人災とも言えるものです。多くの高齢者や病人がなくなっているのは心痛むばかりです。こうしたことをなくすることは、いま最も大切なことです。 多くの心ある人たちの努力で、このたび若干の修筆、図表のさしかえを行い、再版本を作りました。人間らしく安全で健康な労働と社会を作る大きな原動力になることを期待してやみません。この本が一人でも多くの人に読まれ活用されることをお願い申し上げます。 平成23年3月17日 細川 汀 経済資料調査論の構築
2011年3月の新刊です。 経済資料調査論の構築 京都大学経済学部での試み 櫻田忠衛 著 A5判 262ページ 定価2,520円(税込) ISBN978-4-89259-644-5 京都大学経済学部での38年に及ぶ経済統計資料との格闘を振り返り、経済学研究の新たな分野としての「経済資料調査論」の構築をめざす。付録として「法律学経済学内外論叢総目録」「京都法学会雑誌総目録」ほかを収録。 |