京都の出版社の編集室と営業部からお届けします。
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「山科本願寺跡および南殿跡」史跡追加指定
 2015年1月10付『京都民報』の「論壇・オピニオン」に、仁木宏先生が、「山科本願寺跡および南殿跡」史跡追加指定についての記事を寄稿しておられます。

1997年、山科本願寺・寺内町の土塁の一部が宅地開発によって破壊されるところを、地元住民と日本史研究会が連携し、遺跡の保存運動を展開したことから、2002年に「山科本願寺南殿跡 付 山科本願寺土塁跡」は、国史跡となりました。その後も、京都市は継続した発掘調査を行い、また「山科本願寺・寺内町を考える市民の会」は遺跡保存をよびかける活動を展開し、ついに昨年、史跡追加指定され、史跡名称も、「山科本願寺跡および南殿跡」と変更されました。
『京都民報』の記事では、仁木先生は、市民・区民の財産として未来へとつなぐための、史跡拡大と活用の要望を示しておられます。


※今春、文理閣から『歴史家のあるく京都』(仁木宏・山田邦和編著)という本を刊行予定です。
歴史研究者のみなさんが、それぞれの専門分野で京都の町を案内するという内容の本です。
もちろん山科本願寺・寺内町も取り上げておりますので、お楽しみに!
2016.01.13 Wednesday 15:12
その他 -
季節の絵手紙
トップページタイトルのイラストを変えました。

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※イラストは、細川汀先生が書いて送ってくださった季節の絵手紙よりいただきました。
2013.05.08 Wednesday 11:21
その他 -
京都聴覚障害者福祉から地域福祉へ
 先にブログ記事にいたしました「京都聴言ニュース」の、いこいの村聴覚言語障害センター創立30周年記念集会の記事に、弊社の代表黒川が寄稿しました文章を転載いたします。


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「人として」磨きあう(文理閣代表 黒川美富子)

 30周年の記念誌を編集しながら強く感じたことは、聴覚障害者を支えた実践と理念が、見事に地域福祉に結実していることです。ここの中堅職員たちは、いこいの村創立前後に産声をあげた世代です。介護や支援を通して、人生の先輩たちから生きること、命を支えることの意味を学び「人間の学校」と呼んで寄り添い、互いが「人として」の輝きを磨きあっています。生まれ育った地域で、充実した晩年を保障する取り組みは、今後の理想の福祉像への提言となると思います。

2012.12.19 Wednesday 15:22
その他 -
猫背
 猫背(ねこぜ)
背中が丸く曲がって、前方にややかがむような姿勢になっていること。(『日本国語大辞典』より)

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「わたしは動くインテリアだニャン」
社長宅、置物化する猫。

2011.11.08 Tuesday 11:01
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月下美人
 社長の自宅の月下美人が咲きました!

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2011.09.14 Wednesday 11:39
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東日本大震災復興 救援を 2
東日本大震災・原発事故から4ヶ月が経過した今も、その被害は拡大し続け、深刻な状況にあります。
一日も早い復興を願い、先日、紹介しました細川汀先生の「東日本大震災復興 救援を」絵はがきセットより、 絵はがきの中から3枚と、詩「昨日のような明日を」を掲載いたします。

福島第1原発水蒸気爆発建屋」「2カ月も流されている漁船」

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「まこもの口開け 復興の兆し」
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昨日のような明日を    ほそかわみぎわ
 
十八歳のとき
私は空襲に会った 学校も寮も焼けた
屍体のころがっている岡山の町を歩いて行った
広島の近くで原爆のきのこ雲を見て
全身を火傷した友人の傷口に湧く蛆を拾った
一瞬のうちにふるさとを失った人たち
水がない 電気が来ない 暖房もガスもない
子どもたち 年老いた人たち 障害や病気の人
阪神大震災では多くの人を失った
そして東北のはてしなくひろい被災地
津波は防潮堤をやすやすと越えて
家も車も船までもさらって瓦礫にした
生活のささえになる畑も港も失ってしまった
そして海岸にたちならぶ原発が
科学者や企業の予想をはるかにこえて
かれらの作った「安全神話」を完膚なきまでに
うちのめした
被災者たちは一枚の毛布もない 暖房もない
あたたかな一腕のみそ汁もない
避難所に肩を寄せながら寝ている
仮設住宅は何時出来るのだろう
もちろん医者もくすりも来ない
放射能が水も土も野菜も魚も海も牛乳も
じわじわ降り注いで逃げまどう村人が
難民となって移ってゆく町や集落
原発のなかでは数百人の労働者が
パンとレトルトの食品 夜はバラックで雑魚寝
線量計も持たされず 健康診断もない
人間らしく生きる権利のない重層下請の
「非正規雇用の労働者」たち
政府も企業も頭を下げるばかり
東北の 全国の人々の勇気と ねばりと 行動と
啄木の歌った明日への希望に手をとりあって
立ちあがるよりほかに前途はない
2011.07.28 Thursday 10:41
その他 -
東日本大震災復興 救援を
細川汀先生の描かれた、絵はがきセット「東日本大震災復興 救援を」(8枚セット)を紹介いたします。

 細川汀絵はがき

8枚の絵はがきと、細川先生の詩「昨日のような明日を」がついています。
2011.07.26 Tuesday 14:12
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イスラムの伝統と欧米近代を超えて

2010年11月12日付京都新聞の文化欄に掲載された、片岡幸彦先生(弊社刊『グローバル世紀への挑戦』の編者のひとり 学際NPO「GN21」の代表)の評論を転載いたします。


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イスラムの伝統と欧米近代を超えて

中東の詩人・アドニスの世界 多様で豊かなアラブ文学界  

片岡 幸彦


ここ数年ノーベル文学賞の候補に、日本の村上春樹らとともに中東の詩人アドニスの名が挙がっている。第三世界文学が注目を集めて久しいが、アラブ文学の現状をアドニスを通して探りたい。

1960年代以降、アラブでは故郷と自由の中でさまざまな文学が生まれた。映画化され邦訳もある『太陽の男たち』の作者で、シオニストの手で非業の死を遂げたパレスチナ人のガッサン・カナファーニー、『ハラーム(禁忌)』など短編集を数多く発表し、今も圧倒的な読者をもつエジプトの。30編を越える長編小説で現代アラブ社会を仔細に描いたナジーフ・マフフーズは88年、アラブ圏初のノーベル文学賞に輝いた。

この流れは、サハラ遊牧民の眼を通して現代文明に鋭い問いを突きつけるイブラヒム・コーニー、アラブのフェミニズム作家を代表し、ノーベル賞候補にも挙がるアシア・ジェバールら、作家が生きる環境も実に多様で豊饒となった。アドニスがノーベル賞有力候補補となるのも当然である。

             ・・・・・・・・・・               

アドニスはどういう人物か。30年1月、シリア北部のへき地とも言える農家の長男に生まれた。十二歳で単身、首都ダマスカスに赴き、大胆にも王の面前で詩のプレゼンテーションを試み、その才能を認められたのが、彼の詩人としての出発点となった。24歳で哲学士の称号を得るが、翌年から政治改革運動にかかわり、投獄も経験。解放後はレバノンの首都ベイルートに移り、60年『詩』誌を刊行。自らも詩作に傾注し始め、活動の場も海外に広げていった。80年、内戦に揺れるレバノンを逃れ、渡仏。85年以降はユネスコのアラブ連盟代表に就任するなど、パリに定住し、詩作と評論活動に本格的に取り組み、その業績も国際的に高い評価を得るようになった。

特に後年身をおいたフランスでの評価は高く、グリオ』春季・第五号(平凡社刊、代表加藤周一)にも彼の詩「石たちの叫び」と詩評論「詩とモデルニテ」が本誌編集長片岡幸彦によって翻訳紹介されるなど、日本でもアドニスの名が広く知られるようになった。世界の詩壇では早くから注目され、特にアドニスが後年身を置いて活躍したフランスでの評価は高く、2000年にはフランスのアラブ協会主催の「詩人アドニス、1950一2000」展がパリで開催された。アラブやフランスはもとより、世界中から詩人・評論家80人が集まり、日本からも大岡信が参加した。AA作家会議の招きなどで1974年と80年に来日している。

              ・・・・・・・・・              

アドニスはフランス近代詩の中でも反逆児ランボーの詩に傾倒、イスラム時代の盲目詩人マアーリに心酔する。彼はアラブ文化の首都バグダッドに招かれながら体制と距離を置き、信奉者のみに囲まれ、生涯を詩作に捧げた11世紀の詩人だ。この両者に響き合うのが、アドニスの代表的な詩『石たちの叫び』(91年)だ。冒頭の詩句を紹介したい。

ひとかけらの石落ちて / 壁崩れ 視界ひらけ / 遥かに現われしや 

ああ 思うて久しや 石を  / われら 巡り合い / ともに傷つき 眠り

目覚め 別れ/ また戻れり / かくて 遠く離れ来て / われ初めに砕け落ち

最後のかけらとなりて/ 鏡語りし世界の彼方 今遥かに見透さん 

(筆者訳、春秋刊誌『グリオ』五号掲載)

アラブの歴史はその特徴である「石」づくりの町並みに息づいている。彼らは「石は哲学する」と言う。しかしその「石」も厳しい自然と繰り返される戦争のため、崩れ落ち、民衆はそれらに自らのアイデンティティを託して理不尽な暴力とも闘うのだ。「石」は人々の営みを刻み込んだ歴史であり、伝統であり、破壊への抵抗を意味する。アドニスの詩には、アラブの歴史に脈々と流れ、今も昔も人々に伝わる心の叫びが謳われている。

アドニスはフランス近代詩の反逆児と心を通わせ、アラブ中世の詩的異端児に学びつつ、西欧近代でもない、アラブ・イスラムでもない、固有の現代詩の世界を切り開いている。

(学際NPO「GN21」代表) 


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2010.12.20 Monday 13:20
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